Expert SDR2 現Versionでの問題点と要改善点 2018.9.28現在
初期評価時での気になる点、問題点と改善してほしい部分は以下です。
[注]評価途中なので、私の感違いもあるかもしれません。
1.ExpertSDR2で、Water Fall の表示停止機能がない
リモートで、これが大問題です。RDP接続で使用した時に誤ってWater-fallを
画面に出すと大きなネットワーク負荷になります。一番荒い画面にしてもダメでした。
ただし、これはリモート運用の場合で、Local-LAN内だけで使う場合は全く問題ないです。
2 .Sound-memoryが1つだけで、CWのMacroがない。当然、これの送信ボタンもない
個別の他Programで行う仕様にしたのでしょうが、ExpertSDR2の機能に持たせてほしい。
最近のトランシーバーはみんな持っている機能なのになぜないの??
次の方法で対処した。
CWは、USBでWinkeyer USBを接続して、Logge32から送信する。
SSBは、K9DUR Voice Keyerと録音ソフトは、audacity を使うことにした。
3.RTTYの運用(ModeはDIGL)時に受信帯域幅が最小1.8KHzであまりにも広すぎる
帯域幅500HZと250Hzが必要。[User]のボタンがあるが使い方が解らない。
EDCの木下さんに教えてもらいました。設定で送信帯域に連動させることはできる。
送信は、AFSKではなくてDirect-FSKの入力にするべきと思う。
(通信ModeごとにSoundのLevel調整をするのが面倒)
4.CATは、KenwoodのTS-480コンパチと書かれているがAIコマンドが未対応
私は、FA,FB,IF,MDの4コマンドがあれば足りるので、これらは対応しているので実害はない。
CW時に10MHz以下は正常だが14MHz以上のバンドではMode情報がCW-Rになる
CWとCW-Rの切替ってあるの??
5.SunSDR2proのアンテナコネクタがF型を使っている
TVじゃないのだから、小さくしたかったら50Ω系のSMA,TNCかBNCにするべき。
6.Ext.Ctrlコネクタ使用上の注意
Pin14に+12vが出力されていますが、これには内部の基板上の特殊な1AのFuse経由で
+12vが出力されています。私は、Dsub15のPin14に200mAポリスイッチを直接
付けて取り出したにもかかわらず、出力0vで修理に送ったらFuse断だったとFuseを
交換して戻ってきました。
私は、この断になったFuseに200mAのポリスイッチを半田付けをしてFuseと交換して
使うことにしました。最初からFuseなんか使わずにポリスイッチを使うべきです。
特殊なFuseで簡単には入手できないと思われ注意が必要です。
7.周波数安定度
スペックを見ると0.5ppmで普及機並みです。もう1桁は良い方が望ましいので
10MHzの基準信号を外部から供給することにした。MB1も0.5ppmと書かれています。
8. SunSDR2proとExpertSDR2(PC)間のNetwork負荷
送受信とも一定で約2.0Mbpsです。リモートシャックはCATVのInternet接続サービスで
上り帯域が1Mbps程度なので、広島の自宅にPCを置いて使うのは無理です。
双方がひかりならSunSDR2proとExpertSDR2(PC)間がInternet接続(VPN)でも可能かも。
ひかりのサービスエリアになるまではRDP接続で使います。
9.ExpertSDR2の設定情報のProfileを外部のUSBメモリー等にSave/Loadしたいが対応していないようだ
10.総合評価
今までになかった斬新な設計で、非常に高く評価をします。よく考えて設計されている。
Programは、評価開始時はRCだったが正式リリース版でさらに改善され素晴らしいものになりました。
[2018.04] RCが取れてRerease版になりました。
長年、JAのメーカーが業界をリードしてきたがこれらより明らかに勝っています。
使用中のリニアアンプSPE1.3K-FAもそうですが、恐るべきEU、旧ソ連の技術力です。
受信部のWater-fallを見ると、ナ・なんとNoiseフロアが-140dBm!!驚異的です。
[2018.4.20] 3B7AのPeditionを行ったフランスチームが使ったのがこのトランシーバーです。
最大5Bandで1KWの同時運用でした。
5局が同時運用をしても受信時のブロッキングの問題なく運用できたようです。
この事から驚異的な受信性能と解りますね。