DCモーター用 ローテーター・コントローラーの製作


 Yaesu・Emoto用 ローテーター・コントローラーの製作
       (DC24Vモーター用 RCC-59_DC)                          最終2020.8.14
この記事は、RTC-59に接続して使うDC24Vモーター用ローテーターコントローラーです。 AC100Vモーター用はこちら
Yaesu、EmotoのDC-24Vモーター用のコントローラー基板に、部品を載せて動作テストが終わりました。
RTC-59基板と重ねてケースに入れるために基板サイズを同じにしたので「親亀、小亀」ができる。
また、私のリモートシャックでG1000DXA(Yaesu)と1200FX(Emoto)の2台をコントロールする予定があり、
基板には、2台のRotatorとRTC-59が接続できるように2回路を実装した。頒布は1台用と2台用の2種類です。
対応できるRotatorは、DC12~24Vモーターの物でEmotoのFXシリーズとYaesu(Kenpro)のDXAとSDXシリーズです。
[2018.4追記] エモテーターのFXシリーズが簡易型のSAになり、外部制御がなくなりました。これで対応
他にも、DC24V~12Vモーターで方位検出用ポテンショメーターが500~1KΩの物なら使えると思います。

1.仕様
  (1) 接続インタフェース
    2台のRTC-59および2台のDC24VモーターのRotatorを接続でき、これを使えばコントローラーが不要になる。
    RTC-59用接続端子:2個  Rotator接続端子:2組   DC24V電源入力端子
 (2) 完成時のサイズ
   ローテーター2台用の物を試作しました。ケースは、タカチのSYH-150です。体積がYaesuのDXAシリーズ用
   コントローラーの半分程度です。基板サイズはRTC-59と同じ6cm×8cmです。
   この箱では、DC24Vの電源も中に入れることもできそうです。
 (3) スピードコントロール
    RTC-59からPWM制御で4段階のスピードコントロールができます。Speed1~4が14V、18V、22V、24Vの
    出力(平均値)です。Speed1の時にDuty50%、Speed4の時にDuty100%です。
    ただし、基板Ver1.xは、RTC-59のProgram書換とコンデンサー1個の取り外しが必要です。
    基板Ver2.xは、RTC-59基板でPWMのショートピンを抜いてI2-GND(EXT-IN)に差し替えます

2.作成した基板
  2台のローテーター(モーター部)が接続できるように2回路を実装した。RTC-59を2個とYaesu、Emotoの
  DC24vモーターのローテーターを接続すれば、各社のコントローラーなしで使える。
  [2020.8.14]基板を追加作成。回路は同じですが74HC00と04をDIPからSOPに変更しました。



3.接続説明書等
  接続説明書はこちら   接続図はこちら   回路図   基板パターン

4.実機のモーター電流
  YaesuのG-1000DXAは、無負荷(単品)でHigh:0.5A、Slow:0.3Aでした。意外と小型モーターですね。
  Emotoの1200FXは、ON時の突入電流が1.5A程度、回転時0.6Aでした。ANTは14MHzの4Eleです。
  この事から、電源の容量は、24V2Aか24v3Aが必要です。50や70WのSwitching電源が安くて手頃ですね。
  使わなくなったWinXPで、Laptop-PCのAC電源アダプターでも19V3Aなどの物が使えますね。

5.試作機
 YaesuのG-1000DXAとEmotoの1200FXを接続してテストをしました。正常に動作しています。
 試作したRTC-59が2個とRCC-59_DC基板を組み込んだ試作機です。写真をクリックすると拡大。
  LCDのバックライトは黄緑と青を組み込んでみた。


 裏面 YaesuとEmoto用のコネクタ、USB2個



 左のSwitching電源は、24V3Aのもの


6.頒布
  モーター・コントロールICを1個実装と2個実装の2種類を頒布します。在庫を切らさないようにしたいとは
  思いますが需要予測が全くできないので即納できない場合があります。基板は30枚作りました。
  IC1個実装で頒布申込みをし、後からご自分でICを追加しても問題ないです。
  ヒートシンクなしですが秋月でもこのICを売っています。
  頒布申し込みは、RTC-59の頒布ページから。

7.Yaesuのローテーター G-1000DXAの回転部本体だけを購入
 代理店に問い合わせると一式(本体+コントローラー)が税込みで約¥52000、本体だけだと¥約27000との返事。
 本体だけの場合は部品扱いで約半値だ。RTC-59でコントロールすればコントローラーは使わないので、本体だけ発注。
 メーカー直送で送られてきたのを開梱してみると、ケーブルを接続するためのコネクタが付いていない。
 本体だけの注文だと部品扱いになるので付いていないらしい。それともケーブルセット側か??
 代理店にコネクタの価格問い合わせをするとメーカーに在庫があり¥3500との返事。ヒェーー高いーー!!
 MonotaRO で見ると1個¥611+税、送料¥500だ。ついでだから2個注文して総額¥1860になった。
 ちなみに物は、七星のNJC-207-PFです。