ACOM2000SWをKenwoodトランシーバーで自動切替
最終2019.9.20
KenwoodのトランシーバーのCAT情報でACOM2000SWを自動切替するインタフェースを作りました。
ACOM2000SWのRelayは24v-DC、負論理の4Bit-BCDで10個のアンテナを切り替えるアンテナ切替機です。
知人がUSに行ったときにコントローラーACOM2000Sとアンテナ切替機ACOM2000SWのセットを買ってきたので
TS-990の周波数と連動でアンテナが自動切替できるようにしたいので、何とか協力してくれと依頼がありました。
コントローラーACOM2000Sを使えないか検討しましたがControl-Interfaceは、リニアアンプのACOM2000か
PCに232C接続の2通りです。PC接続のコマンドリファレンスを探したが見つからない。
解決方法は、ACOM2000Sを使わないで、ACOM2000SWをON/OFFすることにしました。
ACOM2000SWは、負論理の4Bit-BCDでのControlです。アンテナ1が1110、アンテナ9が0110、
アンテナ10はなぜか負論理の0で1111です。
4Bit-BCDの値を変えてアンテナを切り替えると瞬間応答信号ピンがGNDに接続されます。
この情報でLEDを瞬間ONにしてアンテナが切り替わった確認ができるようにしました。
LIF-59基板のトランシーバーCATインタフェースは、最近のKenwood、Elecraft、Yaesu対応にしているので
Kenwood以外のElecraft、Yaesuにも対応できるのではないかと思います。(実機では未確認です)
ACOM2000SWを自動切替するインタフェースの設計
新たな基板の回路設計からやらなきゃダメだろうと思いつつ、よく考えるとKenwoodのTRXのCATを使って
ICOMのCI-Vに変換してIC-PW1等や巻き尺アンテナの周波数Trackingに使うLIF-59基板が使えるのに気づきました。
LIF-59基板は、4回路のフォトMOSリレーも持っており、これを4個のアンテナ切替ができる機能にしています。
この4回路のフォトMOSリレー出力を4Bit-BCD出力にFirmwareを作れば解決です。
アンテナ端子1~10を1.8MHz~50MHz帯の10Bandに割り当てました。
4回路のフォトMOSリレーをアンテナ切替用から4Bit-BCD出力に変更するだけで他の基本機能は変更しない。
このため、次の機能がそのまま使えます。
USBでPCに接続して、このシリアルポートにLoggingソフト等をバインドして使える。
CI-V入出力端子に接続して、IC-PW1等や巻き尺アンテナの周波数Trackingが可能になる。
LIF-59のPageはこちら
ACOM2000SW は、1:10のこんなアンテナ切替機です。
ケース前面
LED表示は TXD:CATで情報要求時に点灯 RXD:CATで情報受信時に点灯 CI-V:CI-Vの送受信時に点灯
Chage Antenna:ACOM2000SWからのアンテナ切替応答で瞬間点灯
ケース背面
ケースは、リードのPSA-3(WHD:160x70x130)を使いました。
接続図は次のPDFです。
LIF-59基板の動作電源は、ACOM2000SWの動作電源とアイソレーションするためPCのUSB5vを使います。
(雷害対策です)
接続図PDF