リモート運用5年間のまとめ

リモートシャックを構築、DX復帰して5年が経過しました
                                  2020.2.10
5年間の整理、まとめをします。現状のネットワーク構成
1.設備の変化
  開始時:Rigは、TS-590~IC-PW1 1.8~50MHz 1KW 
     アンテナはsteppIR 4Ele(14~50MHz)+OptionのDP(7,10MHz) Sloper(1.8,3.5,3.8)
  現在までの変更:Rigは、TS-590⇒TS-590(G)⇒SunSDR2pro、IC-PW1⇒SPE-1.3K-FA
     アンテナは Sloper(3.5,3.8)⇒DP(3.5,3.8)、7MHzが4SQアンテナに変更
     TS-590⇒TS-590(G)の変更は受信能力向上に期待したが体感では全く変化なし。無駄な投資でした。
      TS-590(G)⇒SunSDR2proの変更は大成功でした。DX-Peditionで、2波の同時受信や
      SDCのCW-Slimmer機能を便利に使っています。受信のS/Nが素晴らしいです。。
     IC-PW1⇒SPE-1.3K-FAの取り換えは、リモートコントロール環境の向上のために行いました。
     SPEの1.3K-FAは、素晴らしい出来です。IC-PW1を売って追い金+¥15万は無駄ではなかった。
  次の変更
     2020.02現在、不満なしです。

2.運用の戦果
  総QSO数:約6500 この内、最初の1年目が約1500、2年目が約500です。2年目のコンディション低下で
       QSO数が激減しましたが、3年目は夏からJT-65、FT8を始めたので2300と激増しました。
        その後も、SSNが0またはこれに近い状態が続き、FT8/4が中心で+CW SSBはほとんどなしの状態です。
  DXCC:Workd/CFM  Mix=271/259 CW=220/206 Phone=239/225 Digital=229/216
     80m=46/37  40m=169/151  30m:159/143 20m=239/222 17m=206/194
     15m=181/169  12m=81/69  10m=91/79  6m=10/8  Challenge=1182/1072
     特にこの1年で増えたのが30m,40mとDigitalです。これは、JT-65、FT8によるものです。
  SASEまたはOQRSでCFMしたのはATNOで3カ月待ってもLoTWでCFMできなかった場合、及び
  大規模Peditionでたくさんの周波数、モードでQSOした場合です。これ以外は自然体のLoTWです。
  FT8の初期には、US,EUからSAE+GSで紙QSLカード要求が何通か来たのにはびっくり!!

3.5年間を振り返り
  広島市から松江市南部の田舎(山の谷間)にリモートシャックを作ってDX復帰してちょうど5年が経ちました。
  当初は、リモート運用の場合は各種の制限事項が出て操作性が悪いだろうとを想定していました。
  実際に運用して見た結果は、上記の運用成果に書いたような結果で特に操作性の悪さは感じませんでした。
  ナバッサ(K1N)に始まり、この5年間でのペディションで、取りこぼしは、6O6Oと3C0Lの2件です。
  ただ、ナバッサ(K1N)とサウスサンドイッチ(VP8STI)は1QSOがやっとでした。
  大型ペディションで、大パイルアップが続くと出番が回ってくるのは3日目ぐらいです。
  サウスジョージア(VP8SGI)、ハード(VK0EK)やファンデノファ(FT4JA)は2日目から参戦できました。
  上記の設備とロケーションでも、何とか皆さんの後に付いて行き、ほとんど取りこぼしがない程度にはQSOできています。
  復帰前の1970年代は、会社のアパートを転々としていて、14MHzがほとんどで他のバンドはアンテナなしでした。
  21,28MHzは少しは使いましたがLow-BandのDXは未経験でした。2016年夏からHigh-bandがほとんど
  使えなくなったので、主力を3.5,7、10MHzにシフトしました。Low-BandでこれだけDXが聞こえて
  飛ぶとは思いませんでした。国内QSOだけしかやっていない人には全く想像外と思いました。
  また、DX局が出ているのに、国内QSOの混信がひどいことも、いやというほど経験しています。

4.設備の増強計画
  10,7MHzがSteppIRのトローンボーンDPで、非力なのをいやという程知らされ、7と10MHzの
  4SQアンテナ を作りました。7MHzは大成功でしたが10MHzは、地上高17mのDPと変わらない結果でした。
  7MHzの結果が良かったので、10MHzの4SQアンテナは期待したのですが意外な結果です。
  次は、3.5~3.8MHzの改善が残っています。
  エキサイターのSunSDR2proは、これ以上の物は現状ではないので我が人生最後のトランシーバーでしょう。。
  SunSDR2proは、非常に良い感じです。 SunSDR2proの記事はこちら。
  現在72才です。Hamを後10年楽しめるとして、できる可能性があるのはDXCCのナンバーワンは無理で
  オーナロールと8Band-DXCCかなと思っています。このため、6mと160mは出来ればやる程度かな?

5.復帰にあたり準備からここまでにやってきたこと
 (1) 1.8~50MHzで1KWのリモートシャック作り
   必要になったToolを開発して進めたので丸2年が必要でした。
 (2) 会員登録
   ①JARL ②ARRL ③ARRL-LoTW ④Club-Log(Donationを含む) ⑤qrz.com
   ⑥Paypal(これは以前から)   DXをやるには②以外は必須です。
   2018.2 3年経ったので、ARRL会員の更新、ARRL-LoTWの更新
 (3) USA-FCCのExtra免許
   友人のJA4BVUにけしかけられて取得。親の介護がなくなったら近場の国にPeditionに行っても良いかな?
 (4) 大型DX-peditionの支援
   VP8STI、SGI、FT4JA。残念ながら中止になった3Y0Z。JA支援メンバーの一人としてHP、MLの作成等で
   お手伝いをしています。
   私を除く他の3人の方の動きを見ているとすごいです! まさにTop-DXerです。
 (5) 相談があったリモートシャック作りの支援
  (1) VPNルーターの設定
    Yamaha製品限定でConfigを書いてお送りしました。ここまでで10数台かな。
  (2) リモートシャック用PCの環境設定
    HPのサーバー(ML110-G6,7)、WS(Z210,220,240)、企業用PC(8300-sff,8300-us,800-sff等)に
    Windowsを入れてリモート接続ができる環境にしてお渡し。
 (6) 開発したTOOLをInternet上で頒布
   リモートシャック構築で必要になったツールを開発し、基板の発注が10枚以上なので余った基板を
   完成基板にしてNet頒布をしました(現在も)。ローテーターをPCからコントロールするinterface
   RTC-59は特に大好評で約550台をお送りし、皆さんに快適になったと喜んでもらっています。