2017.2.25現在
YAMAHAのRTX1200に、DoCoMoのUSBデーター通信端末を接続して評価した状況です。
山上、僻地等で固定回線のInternet接続環境が使えない場所では、残された手段は移動通信
だけですね。
また、固定回線が故障時のバックアップ回線として移動通信を使うことも可能です。
0. ドコモの機種
(1) L-03F LTE,3G クアッドバンド(2GHz/800MHz/1.5GHz/1.7GHz)対応
発売日2014年5月29日
1月に評価したが、常時接続の問題はなかった(気付きはなかった)
(2) L-03D LTE,3G 対応 800MHzは3Gだけ 発売日2012年3月21日
この機種は、L-02Cのように、無通信監視タイマーがTime-outした場合、Sleepしないで、
間欠動作に遷移する。LEDの色は、通信中:青 間欠動作時:薄紫
常時接続の問題はなかった。
(3) L-03C LTE,3G 対応 800MHzは3Gだけ 発売日2010年12月24日
無通信タイマーがTime-outすると、Sleep状態に遷移し、Internetから受信できない。
LAN1から送信DATAが来ると、Wakeupし、通信可能状態に戻る。
Internet側から常時接続できる環境を維持するには、定期的な送信が必要。
10分間隔で、ntpdateの送信を継続してみたが、これでもSleepする時間帯があり
常時接続環境の維持はできない。かなり発熱がある。
メーカーのLGは、発熱対策のためこのような仕様にした?
PCから発呼して使う用途では問題ないが、無人の場所等に設置して、internet側から
接続して監視等に使うことはできない。
(4) 以前のL-08C、L-05A、、L-07A、L-02A
古くて3G(FOMA)だけの対応のため検討外とした。
1.接続に使用するISP
DoCoMoのmopera-uがご本家だが、DoCoMoのSIMを提供するNVNOプロバイダーでも
問題なく接続して利用できる。研究開発部門を持たない孫さんの所やAuは論外。
以下は、常時接続で、Internet側からVPN接続等で使うための条件です。
(1) 常時接続に必要な要素
ISPに問い合わせても、非公開(実は対応者が解っていない?)の返事がほとんどです。
よって、以下は私が確認した時点です。
① リースされるIPアドレスがグローバルで、途中にNatで変換されないこと。
プライベートアドレスは、Intrenet側から接続できないから当然駄目ですね。
② プロトコルの制限がないこと
(2) 私が確認済みISPの実際
① mopera-u
ご本家、DoCoMoのISPサービスのため問題なし。
② OCN mobile one
DoCoMoのMVNOを使ったサービスで、SIMはDoCoMo供給。VPN(PPTP,L2TP/IPsec)で
接続して、問題なく常時接続環境が維持できた。個人的にここがお勧め。
③ ぷららモバイルLTE 定額無制限データプラン
②と同じ
④ Biglobe SIM
2017年からリースするIPアドレスがグローバルアドレスからシェアードアドレスに変更
され、ダメになりました。 記事はこちら
⑤ IIJ-mio
リースされるIPアドレスがプライベートアドレスのため使えない。
私のISP信頼性評価No1のIIJだけに、非常に残念だ。
2.契約する月間通信データー量
企業等が使う場合で、通信のデーター量が予測できない場合は、必然的に無制限プランに
するべきでしょう。
私が、アマチュア無線のリモートシャック用に使うとすれば、3GB/月で、これを超えた場合には
速度制限になるプランにします。
一連の監視・制御用Host-PCとの通信で、音声の伝送用にSkype、RDPでHost-PCのKey・
Mouse・画面の差分伝送なら25Kbytes/秒程度である。1時間に多めに見て100MBytes、1日に
4時間、月に10日の運用で、概算で4GB/月になる。
実際には、カメラ画像を見たり、Log整理と転送、Windows-updateの通信パケットが加わるので
実情を見ながらプラン変更をすることになります。
ISPを変更すると、ルーターの接続先変更も必要になるので、面倒だと思う方は、最高速度が
3Mbpsの速度制限があるものの実用上の問題がないと思われる「ぷららモバイルLTE 定額無制限
データプラン」の選択が良いかも。