Yamahaルーターの初期化とTFTPでConfigファイル転送まで
最終2017.1.24
このpageでは、初期化した後にWindows-PCからTFTPでConfigファイルを転送する手順を書きます。
例は、ヤフオクで中古が安価に入手できるRTX1200ですがCUI操作の他機種もほとんど共通でしょう。
0.準備
設定するPCとルーターのコンソールコネクタ(232C-DSUB9)を232CクロスCableで接続する。
PCからターミナルソフト(例:TeraTerm)で接続する。
Serial-Port設定は、9600bps ,8bit,NP,stop1、漢字CODEはSJISです。
ルーターの電源をONにする。スタートメッセージが出て、初期化が進行。
[Enter-key] をHit
Password: の表示
[Enter-key] 初期状態なら、”>”を表示、Login Passwordが設定されていれば入力する。
1.初期設定
>administrator[Enter-key]
Password:[Enter-key] Adoministratorのpassword設定がしてある場合は入力が必要。
#cold start[Enter-key]
設定を初期化して再起動します。
Password:[Enter-key]
>administrator[Enter-key]
Password:[Enter-key]
#administrator password[Enter-key]
Old Password:[Enter-key]
New Password:1111[Enter-key] ←自分の好みのpasswordを入れる
New Password:1111[Enter-key] ←同じpasswordを入れる
TFTPでConfogファイルが転送できるように設定する。1行ずつコピペする方が速い(^_^)
#login timer 1200[Enter-key]
#ip lan1 address 192.168.59.1/24[Enter-key] ←自分が使うRouterアドレスを入れる
#dhcp service server[Enter-key] ←dhcp scopeを使う
#dhcp server rfc2131 compliant except remain-silent[Enter-key]
#dhcp scope 1 192.168.59.60-192.168.59.79/24[Enter-key] ←dhcp scope設定
#tftp host any[Enter-key] ←TFTPの許可
#show config[Enter-key] ←ここまでの書いたCofigを確認する
#save[Enter-key] ←ここまでに書いたConfigをSaveする
#restart[Enter-key] ←事前準備が終了したので再起動
2.TFTPでConfigファイルを送り込む
Windows-PCからTFTPclientでConfigファイルをルーターに転送する。windows7,8,8.1,10は
Defaultでは、TFTPclientが無効になっているので、コンパネ⇒プログラムと機能内の
Windowsの機能の有効化または無効化を開いて、TFTPクライアントのチェックをして[OK]で
有効にしておくこと。
PCとルーターのLAN1をLANケーブルで接続する。
コマンドプロンプトを開いて、次を実行してTFTPでConfigファイルを転送する。
tftp 192.168.59.1 put [ファイルの場所]\Configファイル.txt config/1111
1111は、administrator-passwordです。
tftp 192.168.59.1 put [ファイルの場所]\file.txt config/1111
↑Router-address ↑場所とFile名 ↑administrator-pw
File名は、config内容の書かれたFileを指定する。
以上で、指定したファイル内容が書き込まれた後に再起動する。
転送が正常に行われるとルーターが再起動をする。
Login、Administratorの各Passwordを入れて、Administrator権限にしてから#show config
コマンドで転送されていることを確認する。
Login-PasswordとAdministrator-Passwordは当然ですが転送したファイルに書かれているものに
書き換わっています。
3.TFTPでConfig内容をファイルに取り込んで確認をする。
コマンドプロンプトを開いて、次を実行してTFTPでConfigファイルをPCに転送する。
tftp 192.168.59.1 get config/admini-PW ディレクトリー\ファイル名.txt
tftp 192.168.59.1 get config/1111 file.txt
↑Router-address ↑administrator-password ↑Fileを置く場所と名
File名は、任意のFile名を指定する。
転送したファイルと取り込んだファイルを比較確認する。
4.サンプルファイル
アマチュア無線のリモートシャックで使うことを例にしています。
ルーターは、PPPoEでISP接続してISPからグローバルIPアドレスのリースを受ける。
遠隔地のPCからInternet経由で、VPN(PPTPまたはL2TP/IPSec)を使ってリモート接続される。
リモートデスクトップでクライアントPCからHost-PCに接続して、操作する。
Host-PCにはRig-controlソフトで送受信機等のコントロールができる環境を持っている。
Host-PCのOSはWindows7、8.1、10Pro以上、クライアントPCはWin7、8.1、10(Home-Editionでも可)
監視用のIP-cameraを最大3台設置を想定、CW-SkimmerのTelnetをサポート
サンプルファイルのダウンロードはこちら ZIPファイルです。解凍して自分用に変更する
Readme.txtを見て編集する。IPアドレス等はこのままで、すれば問題ないでしょう。
5.ファームウエアを最新に更新する
Internetが接続できたらルーターのFirmwareのRevisionを確認しましょう。
Firmwareが最新でない場合は、最新版に更新しましょう。確認は、Yamahaの次のPageで。
http://www.rtpro.yamaha.co.jp/RT/firmware/
新しいFirmがあった場合は、ダウンロードします。更新は、次のコマンドを実行してTFTPで送り込む。
tftp -i 192.168.59.1 put ******.bin exec ******.binは、取ってきた最新Firmwareです。