RTC-59の開発・変更履歴 2014.11.11現在
[2013.04.01] 開発開始
JA5BGAさんから、BGA_LOGに組み込みたいから、共同開発しないかと連絡があり大歓迎。
BGA_LOG以外に、本装置専用のコントロール・ソフトBGARTCも作っていただいた。
専用基板を設計して、K3NG/Goodyのprogramを使って、検討を評価を開始
開始当初は、K3NG/Goodyのprogramを使って少しModifyすれば実用になり終わると思っていました。
評価・チューンイング段階で、他人様の書いたprogramでは、とても対応ができないようになり全てを
Zeroから書き直しました。 これにより柔軟な対応ができるようになりました。
EmotoのRotator(1300MSA)で、評価した結果、方位角の表示が10度以上ふらついて、実用に
ならなかった。原因は、方位角検出VRの電源が安定化されていないため電源のリップルがひどい!
JA4DND、JF1UVJ両氏からテスターで方位電圧を測ると全く変動なしの連絡。
デジタルテスターは、0.5秒程度の周期で積分して表示されるので、リップルは表示されません。
方位用電源に470uFのコンデンサーを入れてリップルを減らすと方位表示の振れが3度程度に
なったと連絡が来た。これで方位表示と自動停止誤差が3度程度になったがUSERがコンデンサーを
追加する必要があるので問題だね。YaesuのRotatorでは、1度以内の停止誤差でOK!!
YaesuのRotatorは、方位電圧電源が安定化されている上に、モーターもDC24VでEmotoの
AC100Vモーターとは全く違うので、このような結果になった。
YaesuのGS-232もCPU(PIC?)内蔵の10Bit逐次変換ADconverterを使っているようだが方位電圧が
しっかりしているから正常に動作している?
JA4DNDから、「これなら実用上は十分なのでこれで良いと」連絡あり。しかし、私は不満足!!
これらがヒントになり、ΔΣ方式のADコンバーターICの選定を開始した。IC選定に3日間かかった!!
約45秒間で360度の回転をするRotatorの方位変化を検出するには、ADconverterから10mS程度の
インターンバルで、方位電圧を取り出せるのが望ましい。ΔΣ方式でこれを満足するICは極めて少ない。
データー長は、10Bitでも何とか使えるが12Bitの方が望ましい。16Bitは長すぎる。
使えそうなICを発見し、試作評価すると非常に好い結果(^o^)で、リップルとノイズにも非常に強い!!
[2013.07.02] 早々に基板設計をして発注した。
基板が納品され、組立、Programを書き込んで評価者に発送。 皆さんバッチリデス。
JA4DNDからFEDXPの回報に紹介記事を書いたら欲しい人がいるので先行頒布してくれとEmail。
既に、受け付けて、一覧表が添付されている。オイオイ!!(^^) 結果的には、50枚作った基板のうち
約30枚が出て行った。 どうしても完成品が欲しいという人には、作ってお送りした。
JK1KSBさんから、N1MMでも動作OKとのうれしい連絡も来た(^^)
ここまでの評価・Debug協力者は、JF1UVJ(Logger32)、JA5BGA(BGA_LOG)、JA4DND(BGA_LOG、Rotator4台)、
BGARTCは全員で。 その後、JA5AUCさん(1200FX)、JA1RZDさん(RC5B-3P)が参加し強力!!。
検証・評価はEmotoの1300MSAと1200FX、YaesuのG-1000DXA、CDのRC5B-3Pで行っています。
[2013.07.23]
動作検証が全て終わりました。停止の精度はG-1000DXAで1度以内、(^o^)開発者もビックリ。
450度モードは、PC-softとの関連を熟慮した結果、対応しないことにしました。
North-centerは意味がないので対応しません。Yaesuも360度で使っていただきます。
[2013.07.28] JA1RZDさんからCDのPタイプのコントローラーで動作OKの連絡をいただきました。
[2013.08.12] Rotator-Controllerを使わずに、制御・表示機能をRTC-59の中に組み込むための
基板をオプション提供。 ACモーター用で、DCは別途検討します。内容はCW,CCW回転2個と
Speed-Control1個をトライアックで制御します。
9月26日:CDのPなし用に改造基板を作成して、RC-5A-3で試作機の評価をした結果、方位電圧の
Driftが大きくて使い物になりませんでした。CDのPなし機用改造基板は断念しました。
[2013.08.22] Rotator-Controllerの代替基板を発注しました。Logger32設定方法をUPしました。
[2013.08.27] JK1KSBさんから連絡があり、N1MMでも動作OKとの事です。
[2013.09.09] オプションの3つの基板がすべて納品。全オプションの準備ができたら頒布開始します。
(AC100vモーター使用RotatorのController代替え基板、外部制御基板)
[2013.09.27] 頒布を開始します。
CDのRotor改造基板を作って、テストしました。約+10v~-10Vの方位電圧を減圧・反転して、約0V~+4Vに
電圧シフトをして見ましたが結果は、方位電圧のドリフトがひどくて実用にならないと判断しました。
他の方法でやるので時間がかかります。
[2013.09.30]
AC100vモーター使用RotatorのController代替え基板は、検証の結果、トライアックで、CW,CCWの
回転ON/OFFがうまく動きませんでした。(私のスキル不足?)
電磁リレーを使った基板を設計して、発注しました。
[2013.11.01] AC100vモーター使用RotatorのController代替え基板Ver2のテストをCDのRC5A-3で行い、
正常動作を確認しました。 RTC-59のProgramは、通常のVER1.03です。Emoto互換で正常動作。
ただ、トライアックを使ったSpeed-Controlの動きが自然じゃないけど、これで良しとします。
EmotoとCDのAC100Vモーター使用機種のローテーターコントローラーの代替としてRTC-59と接続して
使えます。CDのRC5*-*とEmotoの1300MSA等のMSシリーズで使えるはず。
[2013.11.08] CDのPなしControllerの改造テストをCDのRC5A-3で行い、完全動作を確認しました。
改造用基板を四国のOMからお借りしていた2台のコントローラー(RC5A-3)に組み込んで、動作確認が
終了したので、お送りしました。
方位電源の位相が逆のため、RTC-59のProgramは、専用のVER1.04です。
2台ともEmoto互換で正常に動作しました。このPなしControllerは方位電源電圧が約+-9vの物です。
JA5のOMに方位電源電圧が+12VのRC5B-3で、動作確認をしていただきました。
方位電圧は抵抗分割でも使えそうとのこと。精度は不明?。
[2014.01.08] CDのRC5-1の改造をしてOKになりました。メーカーのZNRの半田付けがいもハンダで動作が
不安定になっていました。オシロで方位電圧を見ながら切り分けましたが大変でした。
[2014.01.17] 機能追加した、Program Version 1.05と1.10をリリースしました。
Version1.05:YaesunのUSERの要望に応えて、North/South-Centerをコマンド切替ができる。
Version1.10:エミュレーション・モードをGS-232B/Aの切替ができる。PCコマンドは通るが、方位表示が
できなかったPCアプリで、GS-232Aに切り替えることで、動作する物があるでしょう。
[2014.02.12] Program Version1.11をリリースしました。変更は、タイマー割り込み処理内で行っていた
方位角測定処理を割り込み処理の外に出しました。これで、I2CのBUS競合がなくなったので、I2Cの
液晶表示も使えるようになりました。基板ロット1.3からこのversionを入れて提供しますが
I2C-interfaceの液晶パネルの提供は、従前との互換性確保のため行いません。
[2014.11.12]
DC24Vモーターを使った(Yaesu、EmotoのFXシリーズ等)Rotator-Controllerの代替装置の試作・検証が終わり。
YaesuのG-1000DXAとEmotoの1200FXで動作確認が終わりました。問題なく使えることを確認しました。
品番は、AC100Vモーター用をRCC-59_AC、DC24Vモーター用をRCC-59_DCにしました。
[2015.12.10] 4thロット基板を、50枚作りました。Firmware2.1です。
変更点はLcd-InterfaceをI2Cに変更、外部制御出力を4から8に増やしました。
PCアプリからシリアルでRTC-59を見た場合、Firmware1.00~2.1の全てが同じです。