リモートシャックの監視制御と周辺機器

                                                 最終2015.1.29
1.Rig-control
  リグコントロールは、KenwoodのARCP-590とHRDの併用です。ARHP-590とARVP-10は使いません。
  ネットワーク負荷を軽くするためとレスポンスを良くするために、ARHP-590とARCP-590の組み合わせは
  使わないで、HOST-PC(Win7pro)でARCP-590を起動してリモートデスクトップ(RDP8.1)で操作する。
    Windows7のRDP7.1をRDP8.1に変更する方法
  HOST-PCで、ARHP-590を、遠隔操作用PCでARCP-590を使った場合は、この間の通信量が結構な量になり、
  インターネット上のデーター量が増えることから使わないのが望ましいです。。
  HRDもHOST側だけを使います。ICOMやYaesuの場合も同様にリモートRIG-controlプログラムは使わない
  ほうが望ましいと思います。(Localで、LAN直結なら問題ない)

2.カメラで視覚監視
   2台のネットワークカメラを設置してWeb接続で見ています。PCで各種の監視制御ができても最終的には
   直視した方が安心です。現地HOST-PCのブラウザと広島から直接ブラウザで見ることができます。
   2013と2014年版と書いていましたがP2PとHDでした。外観が同じで性能が違うので購入時は要注意
  (1) 屋外用カメラ
     ネットワークカメラTenvisのJPT3815W-P2Pです。パン・チルト機能がありズーム機能なし。Dot数はVGA
     アンテナ(SteppIR)の状態と外部の天候、特に風による揺れと風雪・天候状態を見ています。クリックで拡大
    outside_cam

  (2) 屋内用カメラ
     ネットワークカメラTenvisのJPT3815W-HDです。パン・チルト機能に加えてズーム機能付き。
     画面が16:9のWide画面に改善されています。赤外線LED付きで、白黒ですが赤外線暗視カメラとしても
     機能するのでシャックに照明がない暗闇状態でもきれいに写り非常に重宝しています。↓暗闇状態
     価格も通販で、¥7k程度で入手でき、コストパフォーマンスが非常に良いです。クリックで拡大
     inside_cam
     ほとんどの運用がリモート運用であり、現地のPC画面を見る必要がないことに気付きました。写っている
     PCのディスプレーは移動して、この場所にSteppIRのController、RTC-59、IC-PW1のコンパネなどを
      持って来れば、よりリモート時に見やすくなります。

3.Soundの伝送
  音声の中継は、Skype、Yamahaのネットデュエット等の比較検証を予定していましたが、最初に評価した
  Skypeで全く問題ないので、他のVoIPは試していません。オート・ボリューム設定でレベル合わせもしてくれる!!
  受信はTS-590のヘッドホン出力を20Ωの抵抗で受けて、470Ωの抵抗+タムラ600Ω1:1トランス、47uFの
  DCカット用キャパシターを経由してPCのSound入力(MIC入力)に接続しています。
  送信は、PCのSound出力をVRでレベル調整後にタムラ600Ω1:1トランス、JG7EHMさん頒布のLimiting-AMP
  を経由して前面のマイク入力に接続しています。JG7EHMさん頒布のLimiting-AMPは良くできていますね(^o^)。

4.ネットワークの負荷について
  松江市のリモートシャックと操作をする広島市の自宅間は約160Km、車で2時間強の移動時間がかかります。
  広島側は、NTT-WESTのひかりですので全く問題ないのですが松江側がCATVのInternet接続サービスで、
  30Mbpsのコースです。
  これが、なんと、下りは30Mbps最大ですが上り(松江⇒広島)が1.6Mbps最大だった。。
  スループットの実力は、上りが1Mbps程度しかない。
  心配しましたが、伝送するデーター量が少なくなるようにチューニングした結果、十分な速度です。
 (1) ネットワーク環境
   ① 広島側
      ISPは、BBExciteの¥500プランです。BBExciteのバックボーンはIIJで非常にスループットが良いです。
      ルートトレースをしてみると広島側のTime-delayは、10mS程度で非常に優秀です。
   ② 松江(リモートシャック)側
      ISPは、松江市のCATVマーブルネットのInternet接続サービスです。ひかりのサービスエリア外!!
      ルートトレースをしてみると松江側のTime-delayが、20mS~ひどい場合は50mS程度で良くない。
      上位の接続がCTNET(中国電力の子会社)を使っており、これがTimeーDeleyの主な要因でした。
      まあ、現状で、ビット落ちが気が付かない程度だし運用上の問題がないので使っていますが時々
      監視・測定が必要ですね。Internet接続はYamahaのVPNルーターで、PPTP接続で使っています。
      NTT-westの光サービスエリアになれば即時変更します。

 (2) 実際のネットワーク負荷の状態
    軽快な運用にするため、伝送するデーターを減らしました。通常の通信時は、Skypeで音声の中継と
    VPN接続して、HOST-PCにMicrosoftのリモートデスクトップ(RDP8.1)で接続して運用しています。
    RDP8.1のデーターは画面変化の差分とKeyボード+マウス操作データーだけであり、数Kbpsです。
    SkypeのVoIPデーターを加えて、全データーのピーク時で150Kbps程度の帯域で足りています。
    MicrosoftのRDPは、最新の8.1でずいぶん改善されています。Win7を使う場合は8.1のpatchが必須です。
   以上から必要なインターネット環境は、Time-delayが50mS以内でネットワーク帯域が200Kbps程度あれば
   リモートシャックをストレスなく運用できることが解りました。
   ただし、IPカメラの動画を伝送するとフレームレートにもよりますがこれの10倍ぐらいの帯域が必要です。
   カメラ画像もHOST-PCのブラウザで表示すれば、この心配はなくなります。(1フレーム/秒程度で)
       実測はこんな状態です.PDF
 
 (3) リモート運用で一方のInternet接続に固定回線が使えない場合
    以下に記述は、自宅が固定回線で、外からリモート運用する場合でも同様です。
    移動通信のLTE(3G)やWiMax等で接続するしか手段が残っていませんね。
    LTE(3G)のデーター端末にYamahaのVPNルーターを接続してできないか検証しました。
    ネットワーク帯域は、前述のように300kbpsもあれば実用になるので、3Gでも大丈夫と予想しています。
    キャリアは研究開発部門を持っていて信用できるDoCoMoのLTEサービスであるXiで行いました。
    使ったデーターカードは、USB接続のL-3Fです。接続モードは、WANとPP接続のどちらでも使えますが
    WAN接続モードを持っていない各社の機種が多いため、どの端末も持っているPPモードで検証した。
    結果は、Delayが70mSec程度で、十分に実用になります。
    ただし、パケットを送る時に、時々、最初の1パケットだけが異常に大きな遅延になる場合があります。
    これをアプリが容認できない場合は、アプリが正常に動かなくなる可能性があります。
    実際に7MHz国内QSOで、6局のQSOをしてみました。遅延による違和感は全くなしでした。ただし
    数日間のテストの中で、リグControllのARPC-590がコントロール不能になり、マスクマネージャーで
    プロセスを停止して、再起動したことがありました。他には異常はありませんでした。
     測定結果のPDFは、こちら
     以上は、私の広島市の自宅で検証したもので、運用場所の電波状態等で条件が違ってきます。
     1つのサンプルとして見てください。
     電波の弱いLTEよりも、遅くても電波が強くて安定した3Gが良い場合も当然あるでしょう。
    金儲け主義で研究部門を持たない孫さんのところとクアルコム系のAUは使う気がしません。