リモート運用に使う回線とISP

      リモートシャック運用に使う回線とISPについて                最終:2015.1.29
1.インターネット接続プロバイダー(ISP)の選定
  リモート接続する双方を極力、同じISPにしましょう。ISPが異なると一般に事業者間の相互接続点(IX)を
  経由するので、ネットワーク距離(中継するルーターの数とこの間の遅延)が長くなって遅延が大きくなります。
  遅延は、同一都道府県内で、同じISPの場合は10mS以下、これがISPが異なると一般に東京と大阪に設置の
  IXを経由するので50mS前後のDelayになります。
    実際に自分が使っているISPがどのようなバックボーンになっているかは、Routetraceコマンドで
  トレースしてみると解ります。(Windowsの場合はtracertコマンド)
  ISPとバックボーン(インターネット内中継回線)は、異なる事業者の場合もあるので、確認が必要。
  ちなみに、私が使っているISPはBBExciteですがバックボーンはIIJで高速です。
  DoCoMoのmoperaもIIJに接続されており、ドコモのデーター通信を使う場合はIIJのバックボーンを
  使っているISPならIXを通らないので遅延が少ないです。私はIIJとのかかわりはありませんが(^^)

2.リモート運用への影響
  実際に運用してみると、①流すデーターが少ない、②遅延が小さい、③速度が速い ほど快適なります。
  特に単位時間当たりの流すデーターが多いほど快適さがなくなってきます。
  音声のデーターと他のデーターを通す場合にサウンドデーターの間に他のデーターがはいるので
  サウンドのジッタ(ゆらぎ)で音がふらつく感じになります。♪♪良い湯だな♪♪は風呂の中だけ!!
  このようになった場合は、データー量を少なくするチューニングが必須です。
  私は、RDP8.1とリモート局の音(Skype)だけに絞って伝送しています。カメラの動画などはもっての外です。
  VoIPソフト等の選択や論議より、まず、中継ネットワークの影響を最小にすることに注力するべきです。
  
3.固定回線の場合
  他のPageにも書いていますが、私の使っているInternet接続環境は次の物です。
   広島市の私の自宅:NTT-Westひかりnext
   松江市近郊のリモートシャック:CATVで、下り30Mbps、上り1.6Mbpsですが実態は上り1Mbps程度です。
  当初は心配しましたが、データー伝送量をチューニングすることで、全く問題なく使えています。
    実際の通信状況はこちら   IPカメラのネットワーク負荷

4.移動体通信サービスの場合
 リモート運用で一方のInternet接続に固定回線が使えない場合は、移動通信のLTE(3G)、WiMax等で接続するしか
 手段が残っていませんね。
 ドコモのLTE(3G)のUSBデーター端末をYamahaのVPNルーターRTX1200に接続して検証評価をしました。
 ネットワーク帯域は、前述のように300kbpsもあれば実用になるので、3Gでも大丈夫と予想しています。
 キャリアは研究開発部門を持っていて信用できるDoCoMoのLTEサービスであるXiで行いました。
 使ったデーターカードは、USB接続のL-3Fです。
 このUSBデータ通信モジュールの接続モードは、WANとPP接続のどちらでも使えますが
WAN接続モードを
 持っていない各社の機種が多いため、どの端末も持っているPPモードで検証した。

 結果は、Delayが70mSec程度で、十分に実用になりそうです
 ただし、パケットを送る時に、時々、最初の1パケットだけが異常に大きな遅延になる場合があります
 これをアプリが容認できない場合は、アプリが正常に動かなくなる可能性があります。
 実際に7MHz、SSB、国内QSOで、6局のQSOをしてみました。遅延による違和感は全くなしでした。
 フルブレークインで、CWコンテスト時等に相手応答が超速い場合は、頭切れになる可能性があるかもしれません。
 ただし、
数日間のテストの中で、リグControllのARPC-590がコントロール不能になり、マスクマネージャーで
 プロセスを停止して、ARPC-590を再起動したことがありました。他には異常はありませんでした。
     測定結果のPDFは、 こちら1     こちら2    こちら3

4.移動体通信サービスを使う場合の注意事項
 (1) 使用するISPの接続サービス
    PPTPが通ること。 必ずグローバルIPアドレスをリースするサービスが必要。
    途中でnat変換するサービスは、Intaernet側からの接続ができない。
 (2) 想像外のデーターが流れる危険性があるので、可能な限りフラットプランにすること
 (3) 電波の使用状態で通信速度が影響を受けたり、速度規制がかかったりするので、固定回線とは
    環境が異なることを認識して使うこと。