10MHz用4SQアンテナの作成

   10MHz用4SQアンテナの作成                   最終 2017.12.31

7MHz用4SQアンテナが完成して使いだして、3カ月余りが経ちました。ほとんどがCWとFT8のDX運用です。
FT8では、DPでDecodeできなかったアフリカや中米・カリブ海方面が見えるようになりQSOできています。
SSN0が続いている最悪コンデションですが、4SQアンテナのおかげで7MHzのDXCC-Entityが70から100を超えました。
使った結果が非常に良いので、10MHz用のコントローラーを作りました。7MHz用と回路は同じで定数変更だけ。
10MHz用4SQの制御部
左上から、27Ω/50W反射波吸収用抵抗4組、4分配伝送線路トランス4個、マッチングコイル、
マッチング用500PF高圧セラコン
中央左から、フェライトコア使用の180度移相器、方位切換用2回路2接点リレー3個
右端の外部に出ている同軸は、90度移相用5D-FB-LITE(電気長λ/4)2本

左が270Ω5Wを10個並列の反射波吸収抵抗4組、右が4分配伝送線路トランス4個、右下が180度移相器

マッチング部(12.5Ω⇒50Ω)の空芯コイルと円盤セラコン、同軸は90度移相器(電気長λ/4)2本

マッチング部は、固定コンデンサーだけでバリコンなし、コイルのサイズ調整だけでSWR1.1以下です!!。
最終的には、200PFのVCを付けました。VCを付けた方が調整が簡単です。

設置状況
7MHz用と同じ休耕田に付けました。


これで、7MHz~50MHzまでがビームアンテナで、Band内SWRが全て1.1以下になりました。
(7MHzと10MHzは4SQ、14~50MHzがSteppIR4Ele,Full-size)気持ち良いーーです(^o^)
リニアアンプのアンテナチューナーは全てバイパス設定にできます。アンプの寿命も延びる?

—–<使ってみた結果>—–
うーーん、地上高17mのDP(SteppIR-4EleのOption-DP)と比較して、4SQが良い時もあれば
DPが良い時もあります。
SteppIR-4EleのOption-DPは、VSWR=2程度でリニアアンプのチュナーを使っています。
4SQは、リニアアンプのチュナーを使わなくても良いので、この点のメリットだけのようです。
10MHzは、Band幅も狭くDPで地上高半波長(15m)程度以上が取れれば4SQアンテナのメリットはないようです。
結論は、4SQアンテナは、7MHz以下のBand用でハイバンドは波長当たりの地上高が取れるDPが良いでしょう。

次に残ったのが、3.5~3.8MHz用エンドファイアーアンテナだけです。